フランスのCGスクールSupinfocom Arlesの4人の学生(当時)が2011年に制作した作品『狐仙記 – A FOX TALE – 』。ストーリーは古代中国で狐狩りに出かけたウーソンとウーダの兄弟が、一人の女性をかけて熱いカンフーバトルを繰り広げるというものです。

世界観がしっかりあってキャラクターもユニークです。主な使用ソフトは3ds Max、 Photoshop、After Effects、Premiere Pro。4人の各担当は次の通り。

 

トーマス・ボゾビック/Thomas Bozovic
2Dリサーチ、Wu da (小男)モデリング、アニメーション、マットペイント
アレクサンドル・カザルス/Alexandre Cazals
カラーボード/ライトボード、 Wu song(大男)モデリング、環境、テクスチャリング/シェーディング、ライティング、レンダリング、コンポジット
ジュリアン・ルゲ/Julien Legay
2Dリサーチ、キツネモデリング、エフェクト、ファー、レイアウト
チャオ・マ(馬超)/Chao ma
原案、キャラクターデザイン、ガールモデリング、アニメーション、デザイン、2Dリサーチ、ストーリーボード、レイアウト

 

 

キャラクターデザイン(チャオ氏)

 

 

 

原案はもともとチャオ氏が温めていたもので、そこから各キャラクターの性格やフォームなどのアイディアを膨らませていったようです。最後の画像は、デザイン、モデリング、スキニング、テクスチャリングを終えて完成した女性キャラクター(ヘアはジュリアン氏が作成)。オリジナルアイディアはこちらのリンクでチェックできます。→  Original Idea For “A FOX TALE”

 

2Dデザインリサーチ(トーマス氏)

アニメーター/マットペインターのトーマス氏が作成したこの美しいマットペイントが本作の世界観を演出しています。

 

 

環境プロップ(アレクサンドル氏)

3Dの主な作業(モデリング、テクスチャリング、シェーディング、2Dデザインの3D化とシーン構築)、そしてコンポジットはすべてアレクサンドル氏が担当。作成したオブジェクトは50以上。また、SSSを使用したウォーターシェーダを作成して、水面の透明度を維持しつつもミステリアスな質感を出せるように工夫したそうです。

 

 3ds Maxで作成された環境シーンのプリビズと最終画像(アレクサンドル氏)

 

 

キャラクターや環境制作にはZBrush、Photoshop CS4、UVLayoutCrazyBumpが使用されています。そしてレンダリングはV-Rayで行われています。キツネが女性に変身するシーンはアレクサンドル氏がAfter Effectsで作成。ボリュームライトと空気中のちいさなパーティクルを除いて、エフェクトは全てジュリアン氏によって作成されています。

 

 

エフェクト(ジュリアン氏)

上からウォーターダイナミクス、ストーングローブ、稲妻の各エフェクトです。煙はFumeFX、水はRealFlow、そして破片はRayfireで作成しているとのこと。

 

キツネの毛は長さをベースに頭部とボディでそれぞれ4つに分けて、合計8つのコントロールで調整しています。三つ編みの女性キャラクターにはいくつかのヘアスタイルが作成されました。また、男キャラクターの眉毛と髭もエフェクトで処理されているようです。

 

こうして見ると、統一感を維持しつつ4人の才能が上手く組み合わさった作品となっていますね。

 

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